柔らかいタッチの色合いに惹かれ、手に取りました。
表紙絵を見て、あら?何をおびえているの?なんて大きいカップにスプーンなんでしょう。と怪訝な気持ちで開きました。
「正直」ということがテーマでした。
すべては、寒い10月の夜に起こりました。
嵐吹き荒れる中、カプチーヌの家へ泊めて欲しいと、この土地で人気者の魔女メガンがやってきました。
真夜中カプチーヌのお父さんは、一生後悔する過ちを犯してしまいます。
二開き目でこの展開に驚きです。
えっ、そんな〜、主人公の親ですよ。
こんなお話は今まで読んだことがありません。
不正直な人びとに、運命は容赦しないものです。
の一文で、分かりました。
父親の罪は、カプチーヌに及び体が小さくなってしまうのです。
不正直な父親と対照的に、自分の運命を努力し変えようとするカプチーヌは、体が小さいとはいえ芯の強い子です。
そして、メガンに見つかった時のカプチーヌの正直さが清清しい。
エンディングに続編の予告を匂わす文章も魅力的でした。