あっぱれ!われらのてんぐさま(フレーベル館)
ある日、てんぐさまの自慢の鼻におできができて…?
もうなかないよ、クリズラ(冨山房)
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柔らかいタッチの色合いに惹かれ、手に取りました。 表紙絵を見て、あら?何をおびえているの?なんて大きいカップにスプーンなんでしょう。と怪訝な気持ちで開きました。 「正直」ということがテーマでした。 すべては、寒い10月の夜に起こりました。 嵐吹き荒れる中、カプチーヌの家へ泊めて欲しいと、この土地で人気者の魔女メガンがやってきました。 真夜中カプチーヌのお父さんは、一生後悔する過ちを犯してしまいます。 二開き目でこの展開に驚きです。 えっ、そんな〜、主人公の親ですよ。 こんなお話は今まで読んだことがありません。 不正直な人びとに、運命は容赦しないものです。 の一文で、分かりました。 父親の罪は、カプチーヌに及び体が小さくなってしまうのです。 不正直な父親と対照的に、自分の運命を努力し変えようとするカプチーヌは、体が小さいとはいえ芯の強い子です。 そして、メガンに見つかった時のカプチーヌの正直さが清清しい。 エンディングに続編の予告を匂わす文章も魅力的でした。
投稿日:2010/11/03
続編の小さな魔女カプチーヌを先に読んだので、さかのぼって第一作を読んでみました。 作家・画家ともベルギーのブリュッセル出身です。 主人公のカプチーヌは、お父さんの過ちによって魔女メガンに呪いをかけれらて、15センチまで背丈が縮んでしまいます。 その呪いを解こうと、カプチーヌは動物のなかまとメガンの城をめざし、メガンに正直に謝って魔法と解いてもらうのです。 謝ること、正直にすること、勇気を持つことの大切さを優しく教えてくれますが、お父さんが何もしないことに、腹立たしさを覚えました。 逆に、パパとしてすべきことを暗示されている気もします。 昔のおとぎ話のような雰囲気がある冒険活劇ですが、文章量が多いので、小学校中学年くらいから一人で読むのが適切かも知れません。
投稿日:2007/12/31
大人になると、どうして素直にごめんなさいといえなくなるのでしょう。 子どもには、ごめんなさいは?なんて言っているくせに。 親の罪を背負ったカプチーヌは、自ら運命を変えようと、魔女の所へ行きます。 魔女は、あっさりと許してくれて、ほっとします。 カプチーヌには罪はありませんから。 お父さんを恨まないカプチーヌは、とても前向きで勇気があると思います。
投稿日:2006/11/06
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