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「がたこん がたこん がたこん がたこん」
桜やチューリップが咲くうららかな春に電車がやってきました。
「のっているのはだれだろう」
窓を見るとヒントがあって、だれが乗っているのか予想がつきます。どうやら季節にぴったりのものたちが乗っているようです。パタっと右側のページをたおすとしかけページが広がって、おひなさまとさくらんぼが現れました。
「のっているのはだれだろう」
他にもお客さんが乗っているようです。さらにパタっとページを広げると、これまた春らしいものたちが。そして長い電車が出現するという楽しいしかけです。
春夏秋冬、それぞれに電車がやってきて、季節ならではの乗客たちが顔をのぞかせます。丸山誠司さんのユーモラスでカラフルなイラストは、個性的で賑やか。とても楽しい気分にさせてくれます。
日本の四季や行事を楽しむのにもぴったりの絵本です。一緒に読めば親子の会話も広がりそうですね。しかけを広げる前は手のひらサイズなので、かばんに忍ばせておくのも良さそう。この楽しいしかけ絵本をいつでもどこでも楽しんでください。
(出合聡美 絵本ナビライター)

賑やかな電車に乗ってやってくる、ユニークで個性的なお客さんたち。 パタ、パタ、としかけページを広げるたびに、続々とその姿を現します。 ページが横にぐーんと広がる面白さに加え、「この電車には、誰が乗っているかな?」と親子で予想したり、絵の中からヒントを見つけたりする楽しさもあります。 小さいお子さまが、日本の四季や年中行事を知るきっかけとしてもおすすめの絵本です。

はっきりした色で描かれた絵は0歳児でも目をキョロキョロさせそうです。
「のっているのはだれだろう」のリズムで、次は何が出てくるの?とワクワクさせてくれます。
それぞれが「どんなもの」「どんなこと」など、大人といっしょに話しながら読むのもいいでしょうね。四季がある日本だからこそ楽しめる絵本です。 (よし99さん 50代・じいじ・ばあば 女の子0歳)
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