強欲な者への自然からの警告
作: 宮沢 賢治 / 絵: 堀川 理万子
このおはなしは、氷がひとでや海月やさまざまのお菓子の形をしている位寒い北の方から飛ばされてやって来たのです。12月26日の夜8時ベーリング行の列車に乗ってイーハトヴを発った人たちが、どんな眼にあったか、きっとどなたも知りたいでしょう。これはそのおはなしです・・・。
厳しく冷たい冬の自然と、そこで生きる動物たちが傲慢な人間たちへ投げかける警告。堀川理万子がひんやりと鋭く、ときには温かな目線で賢治のメッセージをみごとに表現した作品。
2コメント
サスペンス、そしてスリル。舞台は鉄道。堀川さんの絵のおかげで、映画を見ているかのように物語の世界にひたりました。宮沢賢治からのメッセージ、人間社会への警鐘が心に残りました。
#宮沢賢治
みいのさん
宮沢賢治の作品の中で、童話というよりはサスペンスタッチで男性的な作品なだけに、軽い絵ではそぐわないのですが、描き方で印象も違ってきますね。 風景描写、人間描写、車内に侵入してきた白熊、アクション…。 この絵本は若者向けかもしれません。
ヒラP21さん