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戦火のベトナムをのがれ、難民としてアメリカ合衆国でくらすことになった家族が、あらたに一歩をふみだすまでの1年。英語も話せないままいきなりアメリカにとびこんだ10歳の少女の目でみずみずしく描かれる、戦争、いじめ、隣人、家族……。じーんと心があたたまる物語。2011年全米図書賞児童書部門2012年ニューベリー賞オナーブック受賞
この形のこの厚みの本にしては珍しい横書きでした。
そして、日記のような詩のような形式で、文章が
つづられているので、すぐ読めました。
ベトナム戦争のときに、ベトナムから難民として
アメリカに渡った家族の話ですので、
内容は重いのですが、少女の目線で
みずみずしく描かれているので、そこで救われます。
住み慣れた土地から引き剥がされるという事態は、
福島原発事故で避難されている方を思い出しました。
本当に切ないやるせない気持ち…。
戦争について、原発について、移住ということについて
考えさせられる一冊でした。 (はっしゅぱぴーさん 30代・ママ )
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