大きなおさらに山盛りのカレーライスをつくった、くまのくまおさん。 うーん、おいしそうな におい! 「いただきまーす!」と食べようとしたとき、3びきのねずみ、ちゅーたくんたちがおさらを持ってやってきました。 「くまおさんの カレーライス、すごーく おいしそう!ちょっとだけ わけてくださーい!」くまおさんは、ちゅーたくんたちにカレーライスをわけてあげます。小さなおさらに小さなカレーライスが3つ。くまおさんのカレーは、ちょっぴり小さくなりました。 またお客さんです。やって来たのは、うさみちゃんとぶたおくん。 「わけてくださーい!」の言葉に、くまおさんはまた気前よくカレーを分けてあげます。カレーライスは半分に・・・。
ページには穴あきのしかけがあって、ページをめくると、穴の部分にカレーライスが現れます。 カレーとライスの配分もばっちり、なんとも美味しそうなカレーです。 お客さんたちに分けてあげるうち、くまおさんのカレーはすっかり小さくなって、うーん、これじゃ、たりないなあ。けれども、そんなくまおさんに、素敵なサプライズが待っています。 最後のしかけで現れるスペシャルなカレーは、見てのお楽しみ! おさらの上にたっぷり盛られたカレーライス、理屈抜きで幸せな光景ですよね。たまねぎに、にんじん、じゃがいも、はちみつ。みんなの好きなものがいっぱい入ったカレー。みんなで食べる味は格別! カレーが大好きな子に読んであげたい、小さい子から楽しめるしかけ絵本です。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
<食べ物+穴あきしかけの楽しい絵本> くまおさんがカレーライスを作りました。いいにおいに誘われて動物たちが次々にやってきました。「すごくおいしそう。ちょっと分けてくださーい!」「どうぞどうぞ」 みんなに分けているうちに、カレーライスがほんの少しになりました。くまおさんは一口でぺろん。「これじゃ足りないな。もう一度作ろうかな」すると、「作ろう作ろう」みんなの声がしました。今度はみんなでカレーライスを作って、「いただきまーす!」
分けてあげるやさしさと喜んでもらえるうれしさ、そして食事の楽しさが伝わってくるお話です。
白十あつこさんのイラストが色が鮮明で描かれる動物の表情がとても丁寧で可愛く子どもが大好きな作家さんです。ようかいえんシリーズが大好きなのですが、この作品を知って読んでみました。くまおさんがカレーライスを食べようとしていると、みんながどんどんやってきて、「ちょっとだけわけてくださーい!」。あれあれ?くまおさんの分がなくなっちゃうよ!最初は少し減っただけだったカレーライスが最後に残った量が!子供と大笑いです。とっても優しいくまおさん、カレーライスがなくなっても大丈夫だよ。だってね・・・最後がまた嬉しいことがおきるのですから。楽しい穴あきしかけ絵本です。 小さい子から楽しめます。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子2歳)
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