本書は「お片付けの絵本」ですが、紹介されるお片付けは、「ぽい、ぽーい」と全部おもちゃ箱に入れれば終了!という、赤ちゃん時代のお片付けとは異なります。 きちんと「仲間同士」に分類して、あるべきところに「収納」する、というところまで学ぶことができるのです。
でもそれって、難しそう…。 うちの子、お片付け苦手だけど、大丈夫かしら…? と思われるかもしれませんが、心配はご無用です。
その理由は、なんといってもストーリーの面白さ。 本書の中で、魔法使いによって小さなぬいぐるみになった主人公のひろきくんが、おもちゃたちと一緒に遊ぶのですが、そのシーンが、本当に楽しそうなんです。さすが、わくわく絵本の名手・深見春夫さんです! かいじゅうのぬいぐるみたちと一緒に新幹線に乗ったり、サッカー対決をしたり、ブロックと新幹線で作ったおみこしをみんなでわっしょい!したり…。 ここでとても楽しい気持ちに引き込まれるから、そのあとぐちゃぐちゃに片付けられたおもちゃたちを見て、「きちんと片付けないと、おもちゃたちがかわいそうなんだ!」と、気持ちが大きく動きます。
片付け方に対するレクチャーも、おもちゃを用途別に家族に例えていて、これがとってもわかりやすい。 うちのおもちゃはどんな「家族」があるかな?と、お子さんと話しながら読むと、お子さんも楽しくなってすぐにお片付けをしてみたくなるでしょう。
監修されている梶ケ谷陽子さんは、テレビや雑誌で活躍する整理収納アドバイザーで、2児の母。お子さんとへの片付けトレーニングにも定評がある梶ケ谷さんならではの「親子片付けメソッド」を絵本で楽しみながら取り入れられる、とってもおすすめでお得な一冊です。
(洪愛舜 編集者・ライター)
ひろきくんはおかたづけが苦手。ごちゃごちゃにつめこまれたおもちゃたちは、今日もけんかをはじめます…。
おもちゃを上手に綺麗におかたづけするには、どうしたらいいの? 実践的なメソッドを盛り込み、誰でもおかたづけしたくなる絵本。
おかたづけの嫌いなひろきくんですが、おかたづけが上手にできるように「かたづけ方法」の仕方が記載されているので、玩具をどのようにかたづけたらよいかを学べると思いました。でも読んでいるとすっきりとして楽しいのですが、私は、やっぱり苦手なので、孫たちに読んであげて自分たちで出来るようになればいいなあと思って読みました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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