このお話は、はるかかなたの島からはじまる。ここは、「ゆめのこども」が生まれる場所。ここで生まれたものはみんな、「ほんとのこども」がみつけて、名前をつけてくれるのを待っている。けれど、いつまで待っても順番がこず、とうとう待ちきれなくなった「ぼく」は……。細部まで描かれたあざやかなイラスト、魅力的なキャラクター造形に注目の、コルデコット賞受賞作。
ぼくは夢のこども。
はるかかなたの夢の島で生まれた。
みんな遊びながら夢じゃあないほんとのこどもが
みつけてくれるのを まっている。
ずっとまちつづけても、
順番は来ないので、
夢の世界から、ほんとの世界へ 出発した。
ほんとの世界は、なかなかしっくりこないけれど
「こんちわ!」と、
声をかけてくれたアリスと、新しい世界へ出発する。
やっぱり、どんなことのも飛び出す勇気が必要だと思いました。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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