劣等感のカタマリだった中学生が、セパタクローに出会って輝きだす。 異色のスポーツ青春小説!
なんでも万能な兄へのコンプレックスから、自分の殻にこもりがちな中学生の翔。ある出来事をきっかけに、学校にも行けなくなってしまう。だがある日、公園で謎の小学生・レンに出会う。レンは小さなプラスチック製のボールを華麗にあやつり、重力から解き放たれたように空中から蹴りこんだ。それを見て、翔は血が沸騰するような興奮を覚える。そして初めて兄に正面から挑んでいく──。不器用な少年が脱皮していく姿を、ほとばしる熱量と軽やかなユーモアで描く、第7回ポプラズッコケ文学新人賞大賞受賞作! 巻末に「図解セパタクローガイド」付き。
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