長崎で「あの日」起こったおそろしいこと、それは──。
1945年8月9日、それはとても静かな、夏の日でした。 せみの声しか聞こえません。 ──ピカッ グォーッ! とつぜん投下された一発の原子爆弾によって、 長崎の町は一瞬で廃墟となりました。 そしてたくさんの命が炎に焼かれました。 3歳で実際に原爆を体験した筒井茅乃さんのお話「娘よ、ここが長崎です」で語られる 突然の母との別れ、混乱する浦上の町のようす、救助に当たる父の姿…… これらはすべて「本当にあったこと」なのです。 この物語のほかに、原爆詩6編と手記2編も収録。 “核のない世界”を強く願う、吉永小百合の平和への思いあふれる一冊!
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