南アメリカにある、ワニの住むおおきな川で起きたお話です。岸辺には何びゃく匹ものワニたちが幸せに暮らしていました。そこにある日、「チャグ、チャグ、チャグ」「チャッシュ、チャッシュ、チャッシュ」「チャーッシュ、チャーッシュ、チャーッシュ」という奇妙な音とともに、やってきた者たちがいました。それがワニたちの不幸のはじまりでした。川からおいしい魚が1匹もいなくなってしまったからです。さてワニたちはどうやって、この困難(こんなん)を乗りこえればいいのか。戦いの日がはじまります。
ミヤギユカリが描きおろしたジャングルや水辺の風景、そしてワニたち、魚たち。繊細にして大胆、そしてユーモアあふれる描画に、角谷慶が目のさめるような配色とデザインで、さらなる楽しみの世界へと読者をみちびきます。
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