10歳になったしのぶは、忍者修行のため、田舎から東京のひいばあちゃんの家にやってきました。転校先では、自分が忍者だということは悟られてはいけないのですが、ついつい忍者のくせが出てしまい、反省する日々。そんなある日、友だちのあんりの色鉛筆がなくなる事件が発生します。しのぶは密かに犯人を捜し始めますが……。 忍者の仲間に囲まれていたときには気づかなかった“人の気持ち”の大切さを感じられるようになっていく、しのぶの成長物語です。
忍者の末裔の服部しのぶさんが、
修行のために、田舎から東京の小学校に転校してきます。
忍者だとばれてはいけないのに、
ついつい「はっ」「かたじけない」「申す」などといった古い言葉が出てしまうし、
女の子の話す「アイドル」という言葉の意味がわからなかったりと、
読んでいて、随所で笑えます。
同級生たちとの生活の中では、
「人の気持ち」というものを初めて理解していきます。
笑えるし、心温まるし、なかなかよかったなあ。
中学年向きです。
(Tamiさん 40代・ママ 男の子9歳)
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