1番上の「とん」、まんなかの「くる」、末っ子の「りん」、兄妹は3人合わせて「とんくるりん」。 とんくるりんは、日曜日に森に住んでいるじいじの家へおでかけします。 じいじの住む純和風のお屋敷についたけれど、門の扉を何度たたいても、じいじは出てきません。
目の前に現れた白ネコの後に続いて木戸をくぐると、そこはりっぱな松の庭。 ネコは、今度は庭の枯れ井戸へ。ネコを追いかけ、とんくるりん。 枯れ井戸は、なんと秘密の地下の道になっているのでした。 この道は、じいじの家の床下に繋がっていて……。
絵本の画面の中でネコを探すと、読者も自分の目で次の隠し通路を見つけたような感覚が味わえます。 ページをめくったときの、この通路がこんなところに出るの?!という驚きと楽しさもたまりません。 次々現れる隠し通路を通って、広いお屋敷中を冒険する、こんなワクワクすることないですよね。
古い家のひんやりした床の冷たさや、畳のにおいまでしてきそうな、リアリティのある描写に、冒険心がかきたてられます。 庭には、蝶やカエル、カナヘビなど、生き物がかくれていたり、土間や天井裏、室内には、古い調度品や見たこともない道具が並んでいたり。 どのページにも絵探し要素があって見飽きません。
探険するうちに、このお屋敷のある特別なことに気づくはず。そう。どうやらとんくるりんのじいじは……?! さあ、じいじのヒミツが分かったら、最初のページに戻ってもう1度絵探しを楽しんでみてくださいね。(全部のページで見まもられていたなんて!) 読み終わったら、見返しの屋敷見取り図で、探険の復習ができるのもお楽しみです。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
さんにんきょうだい、「とん」「くる」「りん」。森にすんでるじいじの家をたずねたら、門をたたいて、どんどんどん どんどこどん。そこに現れたのは白い猫。猫につづいて木戸をくぐり、床下ぬけて、押入れに。なんと出口は、かけじくの裏。ふすまをかけぬけ天井裏へあがったら……穴にとびこみ、ふとん部屋から「すっとーん!」。 土間におりたら、やっとじいじとご対面……⁉ お屋敷の冒険はどうじゃったかな?
草にはカマキリやてんとうむし、天井裏にはクモやネズミ、土間にはとれたての山菜……、自然の豊かさも存分に味わえる一冊。 精緻に描かれたお屋敷には、秘密の隠し部屋や抜け道がいっぱい! ドキドキわくわくのお屋敷冒険ストーリーへ、さあ出発!
5歳娘、わんぱくだんシリーズが好きなのでこちらも楽しめるかな?と思い、手に取りました。文章はそんなに多くないのですが、お屋敷に着いた途端現れた猫について忍者のような感覚で冒険ができてワクワクします。途中から、あ、おじいちゃん?!と言いながら隠れたおじいちゃんを探すのに夢中になっていました。 (ままmamaママさん 30代・ママ 女の子9歳、女の子5歳、男の子3歳、女の子0歳)
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