単行本刊行前から注目の「オール讀物」新人賞作家が、2人同時デビュー!
「これは2018年恋愛小説短篇のベスト」書評家・杉江松恋
はじめてのことをするたび、彼を思い出す――
痛々しい自意識過剰、空回る都会への憧れ、思い通りにいかない初恋。 思春期の苦くて甘い心情を鮮やかに描き出す、四篇を収録。
プルースト効果という言葉を教えてくれたのは、同じクラスの男子「小川さん」だった。 「はじめてのキスは想像もつかないところでしよう」小川さんはそう言ったはずなのに。
【収録作】 「プルースト効果の実験と結果」 「春は未完」 「楽譜が読めない」 「ひどい句点」 ※オール讀物新人賞受賞作
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