1982年の発売以来、たくさんの親子に愛されてきた「こまったさん」が登場する「おはなしりょうりきょうしつ」シリーズ。こまったさんの姿をひと目見たら、思わず「懐かしい!!」と声をあげてしまう大人の方も多いのではないでしょうか。
そんな大人気のシリーズから、なんと物語の中に出てくるお料理が実際に作れてしまうという嬉しいレシピ本が誕生しました!
「おはなしりょうりきょうしつ」シリーズといえば、児童文学作家の寺村輝夫さんによる低学年から読める楽しい童話。「こまったさん」というのは、すぐに「こまったわ」というので、ご主人のヤマさんからつけられたあだ名です。小さなお花屋さんを営むこまったさんの毎日には不思議の世界への入り口がひそんでいて、いつの間にか迷い込み、ちょっとした冒険をしたり、面白い体験をしていきます。そして現実の世界に戻ってくると、必ず美味しいお料理ができていたり、レシピが頭の中に残っていたり……。そんなドキドキワクワクが詰まった全10話の物語の中から、10品の料理のレシピが紹介されています。
たとえば、『こまったさんのスパゲッティ』に登場する「スパゲッティ・アッラ・ボロネーゼ」、『こまったさんのカレーライス』に登場する「ポークカレー&いかカレー」、『こまったさんのハンバーグ』に登場する「夜のハンバーグ&朝のハンバーガー」‥‥‥等々。 注目すべきは料理ができあがるまでのひとつひとつの工程の丁寧な説明と、写真。とくに写真は、どのぐらいまで混ぜたらよいのか、どこまで炒めるのかなど、料理の途中で迷いそうなところがひと目で分かるように掲載されているので、はじめてその料理を作る方でもスムーズに作ることができそうです。
レシピを手がけられたのは、「ものがたり食堂」主催のフードディレクター・さわのめぐみさん。物語の世界で感じたワクワクした気持ちをさらに盛り上げてくれるようなレシピが満載です。個人的にまず作ってみたいと思ったのは、「具だくさんおかずサラダ」(完成した色とりどりのサラダが美しい! 手作りのマヨネーズやドレッシングに挑戦してみたい!)と「たまごラーメン」(栄養たっぷりでお腹にも優しそう!)。
さあ、時を超えて、小学生の頃に憧れた物語のメニューを作ってみませんか? とくに小学生のお子さんがいらっしゃる方には、ぜひ「おはなしりょうりきょうしつ」シリーズを読みながら、お料理にも挑戦してみることをおすすめします。 物語とお料理の相乗効果が織りなす楽しい世界。大人も子どももぜひ一緒に味わってみて下さいね。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
あかね書房のロングセラー童話、みんな大好き・こまったさんが、ついにレシピ集になりました! 「おはなしりょうりきょうしつシリーズ」の物語に登場する10種のメニューが、実際に作れちゃう料理本です。寺村輝夫の文章から抽出したレシピを、「ものがたり食堂」で活躍する料理家のさわのめぐみが監修しました。わかりやすい写真と手順で、岡本颯子の絵とともに、こまったさんの世界を美味しく再現しています。「食べてみたかった、あのメニュー」を、ぜひいっしょに調理してください!
図書館の新刊コーナーで見つけました。
ちょうど、子供も私も大好きだったこまったさんの「おはなしりょうりきょうしつ」シリーズを読み返していたところだったので、とても嬉しかったです。
お話の中の料理が、実際に写真で見れるなんて、ウキウキします。
どれも美味しそうで、しかもおしゃれ。
お皿やテーブルクロスも、お話の雰囲気にぴったりあっていました。
ラストページの、お話に出てきたいろんなキャラクターが集合しているシーンも必見です。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子16歳、女の子13歳、男の子11歳)
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