中学受験を目指すお子さんの8割が 演習を手早くこなす「スピーディー学習」ばかりを繰り返します。
その結果、 「たくさん勉強しているのに成績が伸びない」 「ミスばかりするので点数が上がらない」 といった悩みを抱えることになります。 このような状態を、本書では「アタフタさん」と呼んでいます。
次のうち、お子さんに当てはまる項目はいくつあるでしょうか。
□ ケアレスミスが多い □ 問題文をしっかりと読まずに解き始める □ 不機嫌にイライラしながら学習している □ わからない問題に出くわすとすぐにあきらめてしまう □ よく当てずっぽうの答えを書く □「なぜ、こう書いたの?」とたずねると屁理屈を言ってキレ気味になる □ ノートや解答用紙に書かれた文字や数字が雑 □ 書くことを面倒がる
8項目のうち3項目以上当てはまるようであれば、 お子さんは「アタフタさん」になっている可能性が高く、 「受からない子」に共通している「学習のクセ」がついてしまっているかもしれません。
怖がらせてしまいましたが、難関校に合格するには、 演習を手早くこなす「スピーディー学習」は必須の能力で、 これ自体なくてはならないものです。
ですが、それに加えて 「わかった!」「なるほど!」と実感しながらじっくり問題に向き合う 「スロー学習」が必要になるのです。
「スピーディー&スロー学習」は車の両輪であり、 これができる状態を、本書では「ちゃくちゃくさん」と呼んでいます。
お子さんを難関校に合格する「ちゃくちゃくさん」にするために、 本書では、スピーディーに問題をこなしつつも @問題文をじっくり読む A自分の手を使って式や図を書く B自分で自分に問いかけながら考える を実行できる勉強法をご紹介します。 もしもお子さんに「アタフタさん」の要素があると感じたのであれば、 できるだけ早く「ちゃくちゃくさん」に変えてあげましょう。
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