中国清代初期に活躍した文人・詩人の王漁洋(王士禎)の作品に詳細な訳注を付す。 王漁洋の作品は、日本でも江戸時代から清詩の選集や、和刻本等で読まれていた。 本書は、王漁洋の作品を二百十八首収録している。本書のように、まとまったかたちで王漁洋作品に訳注を施した書籍は国内では他に出版されておらず、現代において最も多くの王漁洋詩を味わうことができる。本著作集では、集英社刊行『漢詩大系』本(昭和四十年刊行)を底本として、現代語訳・現代仮名遣いに改めて明らかな誤植を修正した。王漁洋の詩を愛読する方、研究する読者には必読の書である。
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