「遠くへいきます」 そう書かれたメモを残して母親がひとり家を出たのは、エナの5年生の入学式の日だった。 エナの心には、それからいつも罪悪感が付きまとう。 家を出る直前、「どこにでも行けばいい」と母をなじったのは自分だったからだ。 人生には、悪いことが必ずあるけれど、悪いことの中にもきっといいことがある。そう考えたら、前を向くことができるはずです。 エナは最悪な時の中で、勝頂山からの景色を見て、悪いことばかりではなかった日々に気付きます。「見方を変える」ことの必要性が、読者にもきっと伝わる一冊です。
一人家を出た母親。
残された娘。
現在子育て中の親の立場からは、この母親の覚悟は相当なものだったのかな・・・後悔はないのかな・・・など色々考えさせられました。
そして、娘の立場からは、この現実を受け止めて生きていかななればならない切なさと、子供ならではの無力さに胸が痛みました。
子供ができることって限られていますものね。
自分の心といかに向き合い、上手く受け入れ前に進むか。
頑張れ〜!って応援したくなる1冊です。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子9歳)
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