金色の美しい髪のラプンツェルは、実は赤ちゃんの頃にさらわれたプリンセス。 それを知らず、森の奥の塔に閉じ込められたまま、育ちました。 さらった魔女をお母さんだと信じて、外は危険がいっぱいだから外に出てはいけないと言い聞かせられて……。
狭い塔の中でも、掃除や洗濯に生き生きと動き回り、絵を描いたり本を読んだりして楽しむラプンツェル。 彼女の夢は、毎年自分の誕生日に空にあがる灯りを、いつか塔を出て近くで見ることでした。
18歳の誕生日の前の日、やっぱりどうしても塔を出たいと思い詰めているラプンツェルのもとに、追っ手から逃げていたフリンという名の盗賊が転がり込んできます。 ラプンツェルは盗賊のフリンとともに塔を出て、灯りを見に行くことにしますが……!?
2010年公開のアニメ映画『塔の上のラプンツェル』が絵本になりました。 漢字はもちろん、カタカナもすべてふりがな付き。 1年生や未就学のお子さんでも、ひらがなが読めれば読むことができます。 ストーリーの理解が深まり、キャラクターの表情からそれぞれの魅力を感じられます。
長い金色の髪でフリンをぐるぐる巻きにするところや、惹かれあうようになったふたりの会話、湖のボートの上で空へのぼる灯りを見つめる姿……。 名シーンの数々がアニメ絵本で楽しめます。 酒場のいかつい男たち、不機嫌そうな馬・マキシマスといった脇役にも注目!
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編作品の記念すべき第50作目として注目された『塔の上のラプンツェル』。 プリンセスに憧れるお子さんは何度も楽しめそうなアニメ絵本です。 もとは有名なグリム童話でたくさんの物語のバージョンがあるので、本書をきっかけに興味をもったらいろんな「ラプンツェル」を探してみるのもおすすめですよ。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
金色にかがやく髪をもつラプンツェルは、プリンセスだということを知らずに育てられました。ラプンツェルは、赤ちゃんのころにさらわれてからずっと、森の奥にある塔の上に閉じ込められているのです。ラプンツェルの夢は、毎年自分の誕生日に空にあがる明かりを、近くで見ること。18歳の誕生日の前の日、どうしても塔を出たいと思っていたラプンツェルのもとに、追っ手から逃げていたフリンという盗賊が転がり込んできました。ラプンツェルは、フリンとともに塔を出て明かりを見にいくことにするのですが――。プリンセスと盗賊の大冒険がはじまります!
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