本書は誌面の大半を割いて、まずわたし自身がイエナプランと出会うまでに、日本とそれ以外の国で、わたしの心に大きなものを残してくれた人々との出会いについて書いています。イエナプランをすでにご存知のみなさんには、「ああ、そういう出会いがあったからイエナプランに惹かれたのだな」とか「イエナプランを通してリヒテルズ直子が伝えようとしているのは、そういうことだったのか」という風に読んでいただけるとうれしく思います。また、イエナプランをまだあまりご存じでないみなさんには、できることなら、本書でわたしのさまざまな人々との出会いを追体験して、イエナプランへの一つの導入としていただければ幸いです。(著者はじめにより)
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目次 はじめに 第1章育んでくれた故郷の人々
最後まで人生を楽しんで生きた母 戦火の下で「舞え」と言った祖父 高祖父の墓参りと咸宜園 跳び箱を最初から 直子を世界に翔ばせなさい 諦めるなら10年してから 遊んでくればいいと言われて留学へ
第2章海の向こうでめぐりあいし会いし人と社会
マレーシアのインド人家庭に下宿して ラジャとラオ 30年後のロガヤとの再会 厳しい自然と人間の限界 政情不安を生きのびる 抑圧を生きるインディオたち
第3章アメリカンスクールでの子育て奮闘記
入学第一週目で怒り大爆発 子どもは学校で我慢を学ぶもの? 100%教員の自由裁量 保護者を大切にする学校
第4章オランダという国
わたしが求めているものって何? 教育を作る学校と学校を選ぶ親 違いを受け入れ違いを伸ばす学校 なん度でもやり直せるオランダ社会 社会がみんなで子どもを育てる 啓蒙とは鵜呑みにしないこと
第5章わたしが出会ったイエナプランナーたち
真の探究を教えてくれたケース 戦士と差別を生まない学校をめざして リーン校長の「学習する学校」 共に生き、子どもを輝かす 水の流れを変える川の石のように インクルーシブな社会は学校から
終章子どもへの関わり方11のヒント
@安心で楽しい毎日を A子どもの力を信じて B間違いと失敗は成長のベスト・チャンス Cホンモノに触れられる豊かな環境を D子ど…
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