旧友・谷崎潤一郎とその作品を、高坂正顕と世界史的な視座から日本を、漱石門人たちと師を語る。柳田國男、幸田露伴、内田百閧迹ス彩な顔ぶれとの話題は広汎に自在に展開する。オリジナル編集による対談・座談の初集成。単行本未収録三篇を含む全十篇。
〈解説〉苅部直
目次より
T
春宵対談(谷崎潤一郎)
旧友対談(谷崎潤一郎)
戦争と平和(志賀直哉)
世界史における日本の運命(高坂正顕)
緑蔭対談――若い女性に望むこと(柳田國男)
U
幸田露伴先生を囲んで(幸田露伴・徳田秋声・末広厳太郎・辰野隆・谷崎潤一郎)
日本文学に於ける和歌俳句の不滅性(幸田露伴・安倍能成・斎藤茂吉・茅野蕭々・寺田寅彦・野上豊一郎)
日本文化の検討(柳田國男・長谷川如是閑・大西克禮・今井登志喜)
漱石をめぐって(安倍能成・小宮豊隆・内田百閨j
文学と宗教(高坂正顕・竹山道雄・長與善郎)
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