すたっ! 見事に着地を決めたのは……『おやつトランポリン』【NEXTプラチナブック】
次男が幼児の頃、親子体操の教室に通っていたのですが、なかでもお気に入りの種目がトランポリンでした。 当時私も一緒にしたのですが、飛び跳ねる快感は確かに魅力的。 この題名を見て、その感覚がよみがえってきました。
「おやつ」と「トランポリン」とは、不思議なコラボです。 確かに愛らしい食べものたちが飛び跳ねていますね。 いちごやチョコレートなどが、トランポリンの反動でスーパージャンプした先は、何と、和洋スイーツの数々! ショートケーキやチョコレートパフェ、あんみつなどなど、まあまあ、なんて、お・い・し・そ・う。 しかもみんな、そのジャンプの華麗なこと! 一緒に飛び跳ねたくなりますね。 オリンピックのような実況中継風の文章も、臨場感たっぷり。 もちろん、愉快なオノマトペもBGMのように、ジャンプを盛り上げます。 バターさんは関西系のノリですが、ひねりの効いた着地はお見事です。 みんなそろってのフィナーレもほっこり素敵です。
『おにゃけ』、『フンころがさず』、『うごきません。』、『イカはイカってる』などのおはなしを手がける絵本作家、大塚健太さんの文章は、独特の世界観があります。 油彩画家などでも活躍されている小池壮太さんの絵は、光沢のある絵がとてもリアルで、それなのにキュートな表情がプラスされて、躍動感に見入ってしまいます。
おうち時間の手作りおやつ作業で、こんなオノマトペを添えれば、きっと親子で一緒に楽しめそうです。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
いっちに いっちに。 走ってきたいちごが、トランポリンで「ぽよーん」と跳ねて「すたっ!」と着地したのは……ショートケーキの上! 食べ物たちが次々に現れて、トランポリンで見せる華麗なジャンプとユーモラスな擬音が楽しい絵本。 キャラクターたちの愉快な表情が愛らしく、濃密に描かれた食べ物はとてもおいしそう。 まるで本当にジャンプしたような開放感が、読者を笑顔にしてくれます。 2021年4月刊
かわいいいちごのイラストに惹かれ、手に取りました。
イチゴにチョコにさくらんぼ。トランポリンを躍動感たっぷりに飛び跳ね着地すると、そこに素敵なおやつが完成します。
おやつたちの軽快なジャンプに合わせ、「ぽよよ〜ん!」「すたっ!」「ちょこちょこ」と音やリズムが添えられているので、声に出して読むととても楽しいです。
気分が上がって、お腹も空いてきます。 (クッチーナママさん 40代・ママ 女の子18歳、女の子15歳、男の子13歳)
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