今日はかわいい孫が遊びにくるから、おいしい料理を作らなくちゃ! そう思いながらトマトの缶詰を眺めていたら、なんだか眠くなってきて、ちょっとウトウト……。おばあちゃんは、ずっと昔に初めてひとりで出かけたときのことを思い出して――。
孫が会いにくるのを心待ちにするおばあちゃんが、自分が子どもの頃に経験した大冒険を夢のなかで繰り返す、かわいらしくてちょっとスリルがある、小さな冒険の物語。 巨大なトマトがたくさんなっている「トマトの森」で、迷子になった幼いころのおばあちゃんを助けてくれる動物たちとの交流も見どころ。子どもはもちろんのこと、おとなも思い出がよみがえってきて懐かしくなる、やさしい絵本です。
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