大地や生命力をあらわす、黄色の屋根。 力と幸福をあらわす、赤い壁。 そして至るところにあしらわれた、竜のモチーフ。
少年トムの目の前にあらわれたその建造物は、紫禁城です! 考古学者のビアおばあちゃんが見せてくれた発掘品にさわったら、いつのまにやら、こんなところに。 もしかしてまた、タイムスリップしてしちゃった……?
今回の舞台は中国、〈明〉の時代! 歴史の舞台に迷い込んだのは、冒険大好き少年トム。 でも、いっしょにいたはずのビアおばあちゃんも、大切な猫ディグビーも、どこにいったかわからない……。 歴史の息吹に目を凝らし、迷子のトムを見つけ出せ!
燃えるような赤い表紙が特徴的な本作は、歴史絵探し絵本「トムをみつけよう」シリーズ第3弾です!
万里の長城、紫禁城、美しい磁器に、絹織物──。 豊かな文化が花開き、今も残る数多くの歴史的建造物が建築された時代。 そうした場所へはもちろん、トムは市場や劇場、病院やお祭りといった、当時の生活を知ることのできる場所も訪れます。
麻や竹から作られていたという、明の時代の紙。 お祭りの日に掲げられる、ナゾナゾの書いてある提灯。 そして、物を運ぶのに使われていた、意外な動物。
大英博物館の協力のもと制作された絵本で、楽しく絵探しをしながら、明の時代の中国の文化や歴史を知ることのできる一冊です!
(堀井拓馬 小説家)
歴史絵さがし絵本第3弾。今回トムが訪れるのは中国の明時代です。万里の長城や紫禁城など、今も数多く残る遺跡の大半はこの時代につくられ、あるいは形作られています。万里の長城はこの時代に現在のような頑丈な城壁になりました。 絹織物や磁器を作る過程、旧正月の元宵節のお祭りなど、絵さがしを楽しみながら歴史に親しむことができます!
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