コロナ禍の今年はどうする?『私の50分』−授業にどう軽重をつけるか
かつて「私の50分」というタイトルの連載がありました。4月は教師が新たな自分自身の授業スタイルをスタートさせる時期です。しかし、その一方で、昨年以来コロナ禍のもとで、例えば教師による本文の範読は音源をCDで流すことで済ませ、ペア同士での単語練習はフラッシュカードを使った教師対クラス全員の生徒との単語練習に変えるなどの例のように50分の授業の組み立てを変えざるを得ないという現実も生じています。
コロナ禍がなお続く中で、1年間の授業をどのような内容で、どう組み立て進めていけばよいかについて考えます。ペアやグループでの活動が困難な上に、休校による限られた授業時数の中で、教科書の本文の学びにおいても、よく「軽重をつける」という表現が用いられます。このことは授業自体の構成を考える上で重要な課題です。今、コロナ禍でどのような対応が必要なのか、現場のさまざまな工夫を交流し、その勘所について具体例を通して明らかにしていきたいと思います。
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