千里眼先生が騙された、死骸なき殺害事件の怪。 江戸じゅうが大騒ぎ!
声はすれど人の姿はなく、血だらけの部屋だけが……。 下手人を推理する芳斎、その裏にある真相を暴き、千里眼の名を恣(ほしいまま)の大活躍!
千里眼の先生と評判の鷺沼芳斎、着物に血を付けた質屋の番頭佐助に「出先から帰ると、主の声はすれど部屋中血だらけで人影がなく、このままでは人殺しの罪に」と助けを求められる。 猫の死骸が床下から見つかり、佐助の無実を証芳斎だったが、寄寓する道具屋「梅花堂」の主和太郎の何気ない一言で事件の真のからくりがわかり……。 猫騒動がまた猫を呼び、芳斎が大活躍!
◆ 著者について 井伊和継 いい・かずつぐ ベテラン作家として著作は多数あるが、満を持して本格時代小説に初挑戦。大いに期待されている。 なお、シャーロック・ホームズの研究家としてもつとに有名。
◆ 好評既刊 目利き芳斎 事件帖 シリーズ 『 目利き芳斎 事件帖1 二階の先生 』 『 物乞い殿様 目利き芳斎 事件帖2 』
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