最初期の無量寿経の形成過程、思想体系、他経典との思想的交渉などを考究するとともに、その視覚的な展開を視野に、阿弥陀仏像誕生の背景や関連図像のモチーフを解明。多角的アプローチによる〈初期無量寿経〉の総合的研究。
【本書の構成】
序 章
第一部 〈初期無量寿経〉の形成過程とその思想
第一章 現存資料と想定方法――予備的考察―― 第二章 形成過程 第三章 阿弥陀仏観 第四章 往生思想 第五章 阿弥陀仏国土観 第六章 〈無量寿経〉と〈悲華経〉
第二部 〈初期無量寿経〉の視覚化とその展開
第七章 阿弥陀仏像誕生の背景 第八章 リングリング美術館所蔵の仏三尊像 第九章 ラホール博物館所蔵のモハマッド・ナリー出土仏説法図 第十章 『観無量寿経』所説の観仏思想の形成
終 章
資料 阿弥陀仏の光明と寿命について
|