■「作図」はなぜ大切なの? 作図とは、円を描くためのコンパスと、直線を引くための定規を使ってさまざまな「幾何学模様」を描くことです。これは、「図形の性質」を知るための、もっとも良い方法なのです。作図に勝るものはありません。
算数や数学で必ず出題される「図形問題」を大変不得意にしている子どもたちがいますが、それは「図形を幾何学模様として見ることができない」というのが、一つの原因だと考えられるのです。 したがって、作図の方法だけをおぼえても、それはあまり意味がありません。作図することによって、「図形の性質」や「図形の不思議」、「図形の美しさやおもしろさ」を発見することが重要なのです。
■手を動かし、身体でおぼえる! 自分で見つける! 最近の子どもたちは、手先が大変不器用になっているといわれています。事実、多くの子どもたちが定規を使って正確に直線を引くことも、コンパスできれいに円を描くこともうまくできません。本書では、定規での線の引き方やコンパスの使い方も丁寧に説明しています。
自由自在にコンパスや定規を使いこなせるようになると、知らないうちに作図のアイディアも浮かんでくるようになります。これは大変楽しいですし、じつは「出題者の気持ち」を知ることにもつながります。
勉強へのモチベーションで大事なのは、なんといっても「楽しい!」と「おもしろい!」。本書を通じて、子どもたちが「図形の本質」を見る目を養い、作図の楽しさや手を使うことの重要性に気づいてくれることを、心から願っています。
同じシリーズの「スゴイ! 三角定規つき 三角パズル 〜手を動かして伸ばす算数脳・図形センス編」が年長の娘が楽しみながら学べてとても良いドリルだったので、こちらも購入しました。初めはコンパスを上手く使えなかったのですが、この本のおかげで思いのままに円が描けるようになりました。楽しく学べるおすすめの1冊です。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子6歳、女の子2歳)
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