伝わっても伝わらなくてもいい こころを解き放つ十七文字──
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中学に入り、顔のホクロをからかわれて教室に行けなくなってしまったソラは、保健室で風変わりな同級生ハセオに会い、ナゾクという俳句遊びに誘われる。 ハセオの熱意に巻き込まれ、次第に俳句に興味をもちはじめたソラ。養護の北村先生と三人での俳句会を始めることに。
新しく加わったはつらつとした少女ユミも、実は最近傷ついたことがあり、悩んでいた。いじめを経験したソラは、彼女の気持ちがわかる気がする。
ハセオやユミ一緒に俳句に触れるうち、ソラはどんどん、自由で深いその表現世界に魅せられていく。 学校で企画された新春の俳句大会。思い切って、傷ついた自分の心と向き合ったソラが作った句は──。
気鋭の俳人が描くさわやかな青春小説!
装画 あやのあゆ
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