「せんせい、だいじけんです。でたんです。ものすごい かいぶつが でたんです」と新聞記者のとんぺい君からかかってきた電話が、カッコー博士の冒険の始まり。ババールバイジャンという国のお姫さまが行方不明になり、どうやら首が7つもある怪獣にさらわれたらしいというのです。
メガロサウルスやイグアノドン、ブラキオサウルスに、エラスモサウルス…。大昔の怪獣は残らず死んだと言われるが、どうも生き残りがいるらしいと考えていたカッコー博士。さっそく高速ロケットで、とんぺい君を連れ、ババールバイジャンへむかって出発!
ユーモアたっぷり、カッコー博士のりゅう退治のおはなし絵本です。予定どおりに行かなくてドキドキするのもご愛嬌。人が良く優しそうな博士だけど、7つの首を持つ「ななくびりゅう」に立ち向かう姿はかっこよくて、ファンになっちゃいそうです。
本書は1978年にフレーベル館より刊行された『カッコーはくしのだいぼうけん』の新装復刊。ストーリーテラーらしい、かこさとしさんの緩急あるお話と、茶目っ気のある絵・言葉の展開が味わえます。 ちなみに個人的には、7つの怪獣の顔がそれぞれいかにも食いしん坊に見えて笑ってしまいました。懐かしい温かさのあるキャラクターと、爽快なエンディングで、子どもが何度も楽しむこと間違いなし!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
知恵と正義のかたまり「カッコー博士」が大活躍!! え? カッコー博士って、「かこ博士」なのかしら?
ある日、カッコー博士のもとへ新聞記者のとんぺい君から緊急の電話が! ババールバイジャンという国のお姫様が行方不明になり、どうやら、首が七つもある怪獣にさらわれたらしい、と。 さあ、大変! カッコー博士は、とんぺい君を連れ、急いでババールバイジャンへと向かいます。
その怪獣は、絶滅したはずの昔の怪獣の生き残り? どうやってお姫様を救うの? ワクワクドキドキ、カッコー博士の大冒険。 さて、カッコー博士は、どうやってこの危機を乗り越えるのでしょうか…。
読み聞かせにもピッタリ!! 親子で思い切り楽しめる一冊です。
--カッコー博士は、作者や編集部や印刷の方々の努力だけで絵本ができあがるのではなく、作品をよく理解し、愛し、それに親しい息吹きを与えてくれる感受性豊かな読者があって、はじめて完成されるという主張をもっているのです。 さてよき読者の皆様によって、カッコー博士に新たな活力が与えられるでしょうか。-- 著者「あとがき」より抜粋
※本書は、1978年・フレーベル館刊『カッコーはくしのだいぼうけん』を再編集し、新装復刊するものです。 ※画像はイメージです。
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