森のなかで、こぐまのオリがおかあさんにたずねます。「おかあさんはいつまでぼくのおかあさんなの?」「いつまでもよ」と、おかあさんはこたえます。「いつまでも」がどんな感じなのかわからないオリに、おかあさんは優しく何度も説明します。それは「おおきな きが のびていく かんじ」「ほしの そらが つづくかんじ」と。親子でいることの温かさをかみしめられる幸せいっぱいな絵本。大人と読むなら2才から、一人で読むなら6才から。ことばの旅が、いつしか心の旅になっていく……訳しながら、何度も息子を抱きしめたくなりました。ー俵万智
母を見送って7年が経った。何とかおかげさまで暮らせている中、この本と出会った。
しみじみと文章を読み進めるうちに涙が頬を伝う。母を憎んだり子を憎んだりする人もいるだろうが、産んだ子の幸せを願わない母はいないだろうと信じたい。涙流れるまま、本を読み終え閉じた。 (マサトサマさん 50代・その他の方 )
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