ちしきえほん ほしを かぞえて

絵本でもアニメでも大人気！知りたがりやのかわいいこざる、ジョージ。
本書はアニメ版ジョージが主人公の、夏の夜空をジョージと一緒に学べる知識絵本です。

田舎で過ごす夏の夜は、涼しくて最高！　ジョージは、空にいくつ星があるのか知りたいと思いました。100こ？　1000こ？　もっとかしら？　ジョージは星の数を数えはじめます。メモ帳と鉛筆を準備してひとつずつ数えていきますが……。この方法だと、どの星をどこまで数えたかわからなくなっちゃう。

でも、ジョージはいい方法を思いつきましたよ。「逆さまにした帽子の形」に並んだ星を発見したんです！　これを目印にすれば大丈夫。眠くなってしまっても、翌日の夜、またどこから数えればいいかわかります。

「帽子の形」は、実は、北斗七星。ジョージはまさに「星座」の存在を発見したのですね。涼しい田舎と星空、都会の暑さと明るい夜空（星が見えない！）の違いが、ジョージの目線に沿ったストーリーでよくわかります。エアコン使用と都会の停電の関係まで解説があり、なかなか実用的です！

巻末には、トイレットペーパーの芯やアルミ箔を使った星座観測機の作り方、有名な星座の見つけ方のコツなども掲載されていますよ。ジョージの好奇心と発想力が、たくさんの豆知識へ、自然に誘ってくれます。星に興味を持つきっかけになりそうな絵本です。

（大和田佳世  絵本ナビライター）

いなかで すごす なつ。よぞらには、ほしが いっぱい！
ほしは いったい いくつ あるんだろう。
ジョージと いっしょに よぞらを みあげてみよう！

いなかで過ごす夏の夜は最高！ 空を見上げれば星もいっぱい。星は、いったいいくつあるんだろう。ジョージは気になって、かぞえはじめました。たのしいストーリーに加え、コラムやまめちしきもたっぷりの一冊。