『子どものこころの発達を支えるもの』の著者による最新刊。 本書は新たに「マインドフルネス」をキーワードに加え、子どものこころの理解に関する新境地を開くものになっている。子どもや若者との精神分析的心理療法の事例を通じて、そこにアタッチメント理論や神経科学、そしてマインドフルネスといった知見がどのように生かされ、精神分析的心理療法を補完し、支えるものになっているのかが、圧倒的な臨場感をもって描かれている。 また、虐待のなかでも特にネグレクトに注目し、子どもの将来の成長・発達に甚大な影響をもたらす体験になると強調している。従来の古典的な精神分析的心理療法の技法のみでは、関係を築くことが難しい子どもたちが増えてきているなか、本書は、臨床家に必要な知識や技法、そして訓練について、アップデートしてくれる。
原書名:Nurturing Children: From Trauma to Growth Using Attachment Theory, Psychoanalysis and Neurobiology
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