昔話は時代を超えて、多くの子どもたちの心をひきつけてきました。子どもがはじめて出会う本のひとつとして、昔話を正しく語りつぎたいという思いから、本シリーズが生まれました。
<30巻あらすじ> 子どものいないじいさんとばあさんに山で拾われたへびの子。「しどこ」と名づけられ、かわいがられて育ったのですが、「しどこ」があまりにも大きくなりすぎて、村の人々から追い出されます。「しどこ」は山を越えてゆき、田んぼの中に大きな池をつくり出します。その池のまわりには、美しい花が咲くようになり、村人たちがおおぜい見物に来るようになりました。ある日、その池に長者の娘が落ちて大騒ぎになりますが、そこに「しどこ」が現れ、娘を助け出します。長者は「しどこ」にお礼をし、じいさんとばあさんを一生世話をすると約束します。
わたしたちの祖先より代々語り継がれてきた昔ばなしには、子どもの心をひきつける力があります。そんな昔ばなし本来の「語り口」の特徴を生かした、親子で楽しめるシリーズです。片側に挿絵、もう片方に文章が書かれており、シンプルで読みやすいです。昔話らしい素朴さがあり、シンプルで読みやすいところが気に入っています。
シリーズで揃えていても1冊1冊が薄く軽いため、さほど本棚を占領することなく、子どももさっと本棚から取り出し読んでいます。 (ぼんぬさん 40代・ママ 女の子5歳)
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