〈京都の「カフェー」史から見えてくる古都の近代・日本の近代とは〉 〈近代日本文化のるつぼ「カフェー」。豊富な図版とともにその全体像を描く。幻の夜の文化史〉
明治末に生まれ戦間期に全国で大流行した「カフェー」は、西洋風の飲食と女給の接客が魅力の娯楽空間でした。文化人が交流し、エログロ文化のシンボルともなりましたが、その全体像はヴェールに包まれています。都市の形成、「大衆」の誕生、風俗誌、ジェンダー、音楽文化など、日本近代の様々な問題系が、カフェーから浮かび上がります。本書は京都のカフェー通史を描くことで、日本近代史の知られざる一面を明らかにします。
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