「本書はこれから『資本論』の標準的な入門書になるであろう」 (佐藤優氏解説より)
『資本論』は「革命の書」ではない! 現代にも通じる、「資本主義システム」を喝破した書をいかに読むか?
『資本論』は「革命の書」ではなく、資本主義というシステムの本質をえがきだした書である。本書は世界を変えた一冊の本を、マルクスの哲学や思想、先行研究、世界でどのように解釈されたのかなどの観点から読み解く。豊かな経済活動とともに、格差を伴う資本主義というシステムに飲み込まれないための杖となる一冊。
〈目次〉 序章 資本主義システムの下で生き残るために 第1章 萌芽 『資本論』はいかに誕生したか 第2章 誕生 『資本論』はいかに読むべきか 第3章 死後の生 『資本論』はいかに読まれてきたか 解説 『資本論』の論理で新自由主義を読み解く
〈著者・翻訳者プロフィール〉 フランシス・ウィーン/1957年、イギリス生まれ。コラムニスト、伝記作家、ラジオ・キャスター。『ガーディアン』紙、『ヴァニティ・フェア』などに寄稿し、97年には年間最優秀コラムニストに選ばれる。『カール・マルクスの生涯』でアイザック・ドイッチャー記念賞を受賞。
中山元(なかやま・げん)/哲学者、翻訳家。幅広い領域の哲学をわかりやすく解説することに定評がある。著書に『思考の用語辞典』(ちくま学芸文庫)、『思考のトポス』(新曜社)、訳書に『永遠平和のために/啓蒙とは何か』(光文社古典新訳文庫)、『マルクスコレクション』(共訳・筑摩書房)など。
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