セルゲイ・プロコフィエフが1935年に書いた、こどものためのピアノ曲集。〈鬼ごっこ〉や〈牧野の上を歩く月〉などとタイトルの付けられた短い作品の中に、プロコフィエフの音楽の特徴が存分に発揮されており、ユーモアが至るところに見てとれる。こどものために分かりやすく書かれてはいるが、中には技術的に難しい部分もあり、こどもを決して子ども扱いすることなく筆を進めていったことが窺える。全12曲。「リズム」と「フレーズ」に着眼点をしぼった各曲の分かりやすいアナリーゼは、指導や演奏の際の助けとなること間違いなし。子どもたちの表現力を高める楽譜ページ下部のコメントも必見。
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