膨大なデータに基づいた犯罪のリスク要因を提示し,その科学的知識を基にしたアセスメントや治療サービスという実践に導き,イデオロギーや思弁的な理論偏重の過去の犯罪学における誤った原因の帰属,誤った対処からの脱却を図る。人間の個別性や多様性への畏敬の念と心理学の実践を結びつけ,臨床におけるその重要性を示す。
◆主なもくじ◆ ==第1部 犯罪行動の心理学の理論的背景と知識基盤== 第1章 犯罪行動の心理学の概要 第2章 犯罪行動の心理学の実証的基盤 第3章 犯罪学理論から犯罪行動の心理学的見地へ ==第2部 犯罪行動の主要なリスク・ニーズ要因== 第4章 犯罪行動の生物学的基盤 第5章 反社会的パーソナリティ・パターン 第6章 犯罪行動における犯罪指向的な交友と態度の役割 第7章 社会的文脈における人:家族,結婚,学校,仕事,レジャー・レクリエーション,そして近隣地域 第8章 物質乱用 ==第3部 実 践== 第9章 犯罪者アセスメントおよび治療のリスク・ニーズ・治療反応性モデル 第10章 犯罪行動の予測と犯罪者の分類 第11章 犯罪者の処遇 第12章 RNR遵守の構築と維持:現実世界における課題 第13章 失敗した試み:厳罰化 第14章 犯罪のサブタイプ:親密なパートナーへの暴力,精神障害者,性犯罪者 ==第4部 まとめと結論== 第15章 犯罪行動に対する一般的パーソナリティ理論および認知社会的学習理論の見地:まとめと結論
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