「ねえねえ、ほしまつりってなあに?」 「ほしまつり」のことを知らない子どもたちがいるのも当たり前。だって10年ぶりのお祭りなんですもの。村人たちは、楽しそうにお祭りの準備をします。衣装、音楽、灯り、ダンス、食べ物……何ができるのか。準備の様子を描いたページをめくると、まるで日めくりカレンダーをめくっている気分になって、読んでいる方もワクワクしてきます。
いよいよ、お祭りの日。日が暮れて人がたくさん集まると、村長さんが「ほんとうの ほしまつりが はじまります。」と宣言します。でも「ほんとうの」ってどういう意味でしょうか。その圧巻の光景を自分の目で見て、感動を味わってくださいね。
世界的な感染症の広まりで開催が見送られてきたお祭りなどのイベントが、2023年になって本格的に復活を果たしました。小さい子どもたちの中には、「おまつりってなあに?」と思う子もいるかもしれません。だからこそ、絵本でお祭りを体感して楽しんだ上で、この夏「ほんとうの」お祭りも楽しんで欲しいという願いが伝わってきます。
多くの人が「当たり前のこと」がいかに大切だったかをしたからこそ、地域で受け継がれてきた行事の良さに気づけたことを、改めて伝えてくれる一冊。お祭りがいっそう待ち遠しくなります。
(中村康子 子どもの本コーディネーター)
ちいさな村にやってきた、10年ぶりの「ほしまつり」。村のみんなは、張り切って準備をはじめます。たくさんの人で賑わうお祭り当日、夜が更けて、村長さんの合図で明かりが消えると、そこには……
私は昔からお祭りが大好きです。だからこの本はひじょうに興味深く、読ませて頂きました。これは何よりもお祭りの魅力を教えてくれます。私はこの本を読みながら、あらためてお祭りはほんとに素晴らしいと思いました。お祭りはとても楽しく、生きていることの喜びを教えてくれます。またこの本を繰り返し読みたくなりました。 (水口栄一さん 60代・その他の方 )
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