教諭、主任、教頭、学力調査官、指導主事時代に培ってきた構想(vision)、知見(know-how)、人脈(connection)を総動員して、着任1年目から最高の学校にする! 本書の概要 本書では、塚田先生が実践した多岐にわたる学校経営改革の考え方と方法を紹介します。 現職の管理職はもとより、これから管理職を目指す全ての先生方に贈る、知恵の詰まった珠玉の1冊!
本書からわかること 教員一人一人のモチベーションを高める学校組織 ひと昔とは異なり、管理職と教諭との間に、主幹教諭や指導教諭といった新たな職階が生まれて久しいわけですが、本質的には横並び意識が強くなるのが学校組織で、一人一人の責任が曖昧になりやすい職場です。この職場特性は、教員のモチベーションを上がるどころか、下げてしまう要因となり得ます。ここに、発想の転換が必要な理由があります。 「校務分掌の位置づけ」というと、一般的には「組織表に基づいて教員各自に既存の校務を割り振ること」と考えられがちですが、この考え方を「教員がそれぞれに得意なことを発揮できる校務(場と出番)をつくること」に転換することによって、学校組織は活性化します。
「なんのために」を見失った前例踏襲は、教員や子どもの意欲を奪ってしまう どんなにやる気を感じられない教員が校内にいたとしても、最初からやる気のない教員などいません。学校には、そうした教員のやる気を奪う元凶があるのです。それが、「『これまで何年も行ってきたことは変えられない(変えたくない)』という頑なな(管理職を含む)教員の先入観」です。 このとき管理職として行うべきは、この「先入観」を剥がすことに尽きます。そうできさえすれば、「新しい挑戦はおもしろい」「自分の得意を発揮できそうだ」といった機運を生み出すことができます。その過程で、教員は本来のやる気を取り戻し、自分のもてる力を思う存分発揮してくれるようになります。
上記を踏まえ、本書ではさまざまな学校経営改革の具体策を紹介します ●働きがいのある職場環境づくり ●教員自らの発想と知恵でつくり出す校内研究組織 ●無理なく年休を取得しやすくなる働き方改革 ●教員の授業力を向上する短期内地留学 ●保護者の教育力を生かす全学級副担任制 ●教員、保護者、子どもと語り合う校長室ランチ・ミーティング ●学童保育に通う子どもの環境改善 ●地域の教育力を生かす体験学習の充実(野寺小田んぼなど) ●子どもたちにまで届く学校経営ビジョン ●データ分析に基づく学校の危機管理 ●リーダーシップを磨くキャリア形成 など
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