裏日本ふきぶりはげし素寒貧 勉
豪雪と日本海の荒波に晒される人と風土。 古事記・万葉から近・現代までの文学作品に描かれた「裏日本」の心!
『裏日本的』。ここに小著はこの準禁止用語をして表題とする。…ここにたまたま、生を受けた者、移り住んだ者、背を向けた者、通り過ぎた者、毫も縁なき者、ほかみなみなさん。それぞれの感性と確執が織り成しつづけてきた、ざっくりと分厚い物語の層が息づいているのでは。…ここで俎上にするのは、「裏」の心の所産たる詩と文、それを感受することだ。すればひめたその真底にいかほどかでも迫りうるのではないかと。(「まえがき」より)
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