◆1974〜78年「週刊少年マガジン」に長期連載され、同時期の『ブラック・ジャック』とともに、1970年代後半の“手塚先生・完全復活”を担う大ヒットを記録。のちにTVアニメ化もされた、冒険エンターテイメントの痛快作。 三つ目族の王子である中学生・写楽保介(シャーロック・ホームズが語源)と、クラスメートの美少女・和登サン(和登千代子、ワトソンが語源)が、さまざまな超常現象・謎・神秘に挑戦--- 普段はボンヤリだが、額の絆創膏がはがれて三つ目が開くとすさまじい超能力を発揮する写楽の、大胆不敵な存在感。そして、そんな写楽にぞっこん、自らを「ボク」と呼び、ボーイッシュに活躍するショートカットの美少女・和登サンは、まさに手塚先生ならではの名キャラクター。このふたりの絶妙なコンビぶりが、本作独自の大きな魅力となっています。
◆本作品は、単行本化の際、手塚先生ご自身の手でかなりの改訂が加えられ、また、掲載順序の組みかえなどにより未収録短編が発生するなど、書誌情報が複雑化し、そのオリジナルの姿は、雑誌初出時以来、長らく謎のベールに包まれていました。 そして、今--- 同作の全エピソードを、初のB5大判、カラーページや扉絵を全収録、エピソード順やページ割りなどを雑誌初出時にきわめて忠実に再現し、さらに、これまで単行本未収録だった“幻”のページを、全8巻累計で200ページ以上も初収録!!(=1P単位での累計。扉絵や部分的なコマの改変などを含めると、さらに膨大な数の初収録となります)
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