人の世の儚さや江戸庶民の哀歓を描き、自らの死をも凝視して夭折した幻の漫画家・楠勝平。その不朽の名作を作家・山岸凉子が精選。解説 山岸凉子
『ガロ』を舞台に一瞬の閃光を放った 知られざる夭折の作家を 山岸凉子セレクトで再発見。 初収録作含む名品12品を集成
1960年代後半から70年代初めの騒然とした時代、実験作が覇を競った『ガロ』。その片隅で、人の世のはかなさ、江戸庶民の哀歓をみずみずしく描き、迫り来る死をも凝視して逝った幻の作家。同時代にその息吹にふれ、市井の人々へのあたたかな眼差しに魅了されてきた作家が編む、珠玉の文庫オリジナル・傑作選集。【収録作品】「おせん」「茎」「梶又衛門」「鬼の恋」 他 解説 山岸凉子
【目次】 おせん 梶又衛門 茎 暮六ツ 殿さまとざらざらした味 大部屋 鬼の恋 ふじが咲いた はぁーはぁーはぁー やすべえ ゴセの流れ 彩雪に舞う…
編者解説 山岸凉子
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