本書には世界各地で人々が編み出してきた冷蔵方法、天然氷から始まった氷ビジネスの軌跡、冷蔵庫ができるまでの科学者たちの奮闘の歴史が綴られている。そして現在、冷蔵技術は宇宙ロケット、高層ビルの空調システム、MRI、スーパーコンピューターなどに応用され、将来的には不老不死、テレポーテーションも可能にするかもしれないという話も出てきている。 もはや私たちの生活になくてはならない冷蔵技術の存在の大きさをクローズアップする異色のノンフィクション。 ―――――
[原著書評より抜粋]
軽妙で個性的、楽しく読める……このまぎれもなく相当に平凡な台所製品の歴史は、どこまでも興味深く、クールな物語だ。 ――『フィナンシャル・タイムズ』紙
面白く、目からうろこが落ちる……刺激的で読み出したら止まらない、きわめて説得力のある本だ。 ――『サンデー・タイムズ』紙
著者は低温の――厳密には人工低温の――創造へと読者を誘う。 さまざまな食べ物から水素爆弾まで、あらゆるものが冷たい空気によって可能になったことを著者は明らかにしている。 ――『ワシントン・ポスト』紙
夏に読む肩の凝らないノンフィクションとして、これ以上のものは考えられない。 ――『インディペンデント』紙
|