テレビゲームやスマホに押され、ボードゲームに代表されるアナログな遊びは過去のものとなりつつある昨今。しかしながら「人生山あり、谷あり」のキャッチフレーズでおなじみの『人生ゲーム』は1968年の発売以来、家族や友人とのコミュニケーションツールとして、今も多くの人々から愛され続けている。元々はアメリカで発売された『THE GAME OF LIFE』の日本版という位置付けであったが、1983年の三代目人生ゲームで初の日本オリジナル要素が取り入れられてからは、その時々の時事ネタなどもふんだんに盛り込まれ、以降は日本独自の発展を遂げていくことになる。本書では60種類以上に及ぶ製品版はもちろんのこと、極めて流通量の少ない企業向けの非売品人生ゲームやノベルティグッズといったレアな品々も、完全撮り下ろしの写真付きで、余すところなく紹介していく。そう、本書は“人生ゲームの人生”を追った貴重な一冊なのだ。
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