昨今の日商簿記2級は、 数年にわたる商業簿記の出題区分の改定を終えて、 合格することが難しい試験になりつつあり、 それは合格率の低下という数字からも明らかになっています。
この日商簿記2級で、 配点の4割を占めているのが工業簿記ですが、 この工業簿記で安定した高得点を取る、ということが、 合格するために非常に重要なポイントとなってきます。
工業簿記は基本的に大幅な出題区分等の変更もなく、 商業簿記に比べると準備がしやすいため、 しっかり理解して得点源とする必要があります。
工業簿記を商業簿記の後回しとせず、 先行して仕上げるくらいのペースで学習し、 過去問や予想問題では、 工業簿記で得点を落とさないことを目指してみましょう。
本書では、早期に本試験レベルの問題に取り組めるようになるための 章立ての工夫として、材料費、労務費、経費といった 原価の基本構造を学んだあとに、 最も出題頻度が高く、かつ理解がしやすい 総合原価計算を学習するようになっています。
その他、 1:見て楽しく、理解を助ける《豊富なイラスト》 2:流れが見やすく、きれいな《フルカラー》 3:テキストで学習した内容を、確認して定着させる節ごとの《確認問題》 4:学習時に、常に手許に広げて確認・意識づけることができる 《カバー裏》の図表の数々などの工夫をこらしています。
※テキストで身に付けた知識をより定着させ、 解答力を本試験レベルにまで引き上げるため、 本書に準拠した問題集『サクッとうかる 日商2級工業簿記トレーニング』も 合わせてご利用ください。
|