18世紀のヨーロッパに生きた十字架の聖パウロは、「イエス・キリストの御受難、十字架上の死こそが、私たちを救おうと切に望まれている神の愛の最高の表れである」ことを宣べ伝えるために村々を訪ね歩き、人々の心に語りかけました。二十一世紀の今、さまざまな困難に直面する私たちは、いまだかつてない不確実さのなかで、確かなものを探しながら生きています。本書で紹介される1日1句のことば、そして「十字架の聖パウロの霊性のキーポイント」は、今という時のなかに、私たちを救いたいと望まれる神の切実さを見いだすよう招きます。今、この時にこそ、「キリストの十字架を忘れないように」と。
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