NHKの「えほん寄席」の単行本第8弾。
いま、子どもの間でブームとなっている「古典落語」。この落語の名作を子どもにも分かる内容にアレンジし、著名イラストレーターが絵を描いてアニメーション化したのがNHKの「えほん寄席」です。小学館では放送と同じ音源を使ったCD付の「えほん寄席」の単行本をすでに6冊刊行し、テレビと同様大きな話題を集めています。今回の本はその続巻になります。もちろん今回もCD付き。「読んで、見て、聴いて」楽しむ落語絵本です。 『馬力全開の巻』収録作品…「長短/黒田征太郎」「猫の皿/久世アキ子」「馬のす/桑原伸之」「のめる/ささめやゆき」「化け物使い/佐藤三千彦」/5作
「味噌豆」「松山鏡」「芋俵」「豆屋」「元犬」の5作収録。
どのお話も、子どもにとってはじめて聴いたものばかりでした。少し難しいかなとも思ったのですが、子どもたちはすんなり入っていけるようでした。
特に子どもが気に入っているのが、私には意外にも思えたのですが、「味噌豆」。噺家さんの話し方が魅力的だったみたいで、わざわざ2年生のお友達を家に呼んで聞かせていました。お友達は、「家に落語のCDがあるなんていいなぁ〜」と言っていた、と、あとからお友達のお母さんからききました。
「松山鏡」「芋俵」も好評でした。
「豆屋」は、豆を売って歩いている人が気の毒になってきて、面白いとは思えないみたいでした。でも落語にもいろんな題材があるっていうことと、噺家さんのうまさや、絵のすばらしさなど、本全体のバランスを考え合わせて星5つです。 (レースさん 30代・ママ 男の子8歳、男の子5歳)
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