幽霊、神さま、宇宙人!? なにが飛び出すかわからない、読み心地イロイロ、お話の宝箱! おっかなびっくり、はたまたワクワク? すぐに読めちゃう短いお話のラストに待ち受けるのは、意味深なタイトルのタネ明かし……。
百年に一度の現場視察のため、人間の姿を借りて地上に降り立った神様。祈りをささげるよう人々に呼びかける神様だったが、だれも聞く耳を持ってくれなくて──『自業自得』
いつの間にか自宅に侵入していた、見知らぬ少女。彼女はなぜか自分と同姓同名で、しかも、ここは自分の家だという。いったいなにが起きてるの? もう、お母さんに確かめるしかないけれど──『疑心暗鬼』
近所の大人たちに見送られ、運転手付きの車で学校へと向かう。学校では副校長先生がわざわざお出迎え、ランドセルも運んでくれる。しかしその特別待遇には、思いもよらない秘密があった──『後生大事』
背筋の冷たくなるホラーから、ほっこりと心温まる感動物語、胸のスカッとするような痛快な話まで! 一話見開きピッタリ四ページ、すぐに読めちゃうショートストーリーが、25編収められています。
本書の特徴はなんといっても、お話のタイトルが四字熟語になっていることと、それぞれのお話の最後の一行でその四字熟語が使われ、それにより驚きの事実が明らかになること。四字熟語のタイトルを読んだだけでは、それがどんなお話になるかはまるでわかりません。だけどひとたびラストまで読めば、「なるほど、そういうことだったのか!」と時にスッキリ、時にゾゾゾぉ〜……。
短い例文の中で四字熟語を知るのではなく、物語の情景と意味とが結びついた形でその意味を学ぶことができる、そのユニークな学習体験が本書のみどころです。「漢字ばっかり四つも並んでても覚えられないよ」なんて感じている人には、革命的なアプローチ! もっとも、怖い話とセットで頭に刻まれては、忘れたくても忘れられなくなるかもしれませんが…….。
(堀井拓馬 小説家)
ふすまの向こうから聞こえてくる足音の正体とは……? 自分とそっくりの子に出会ってしまったら……? 神様が下界で現場視察……!? 飼い犬が行方不明になってしまい……? 怖かったり、不思議だったり、信じられなかったり……ドキドキが止まらぬ世にも奇妙な25話。 ストーリーの面白さに加えて、各話ラスト1行は、必ず四字熟語で締めくくられている! 楽しみながら四字熟語の意味や使い方が身につく短編集! ●1話5分で朝読にぴったり! ●ショートショートならではの、予想外の結末をお約束! ●中学受験頻出の四字熟語ばかり! ●メイン25の四字熟語に加え、類義語や対義語、関連語まで100の四字熟語を掲載! ●巻末に100の四字熟語一覧を紹介しているので、忘れてしまった熟語も復習できる! 【目次】用意周到/時期尚早/純真無垢/孤立無援/一目瞭然/呆然自失/自業自得/電光石火/正真正銘/捧腹絶倒/起死回生/以心伝心/危機一髪/疑心暗鬼/意気揚揚/異口同音/周章狼狽/雲散霧消/沈思黙考/猪突猛進/暗中模索/後生大事/一言半句/画竜点睛/使用した四字熟語
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