あなぐまのアニーとやまあらしのチックルは、とってもなかよし。ある日、それぞれが森で赤い毛糸をひろいました。ふたりは、おたがいに相手の喜ぶものを編もうとしますが、実はその毛糸は1本で、編みあがりそうになると相手のほうに糸が引っ張られ、ほどけてしまうのでした。毛糸をめぐってケンカになったふたりは…。
一個の毛糸をめぐってのお話でした。
互いに互いを思いあって相手のために編んでいるのに、少しの行き違いから喧嘩をしてしまった二人。
子どもさんが読んだら、ハラハラドキドキしそうな展開ですね。
ハサミの登場も、さらなるハラハラドキドキを引き寄せて、これからどうなるのだろうと心配になります。
それだけにその後の仲直りが優しくて、ほっとした気持ちで絵本を閉じることができそうです。
絵本の醍醐味を感じさせてくれる内容でした。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子21歳)
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